5年以上自動車の運転をしていないすだれもちです。
運転をしていなくても大変便利な身分証明書なので、先月運転免許の更新に行ってきました。
今回の更新はタイミングもよくスムーズに手続きが進んで、1時間ほどで完了しました。ところがこれが70歳以上の方の場合は非常に時間と手間がかかるものになっているんですね。
という事でこの記事では、運転免許の自主返納制度と自主返納で受けられる特典の話をしたいと思います。
1.高齢者講習
70歳以上の人が運転免許を更新する際の高齢者講習では実車教習があるんですね。
事前に予約が必要で、事前の検査を経て3~5時間の講習と実車教習を受ける。なかなか大変な手続きです。
私の父親も70歳を超えているので、次回の免許更新は高齢者講習が必要になります。
ですがこの2年ほどは車に乗っていないので、そんな大変な講習受けてまで免許の更新する必要が無いかという事で、運転免許を返納して運転経歴証明書を取得しました。
2.運転免許の自主返納制度とは
運転免許の自主返納制度とは、まだ有効期限の残っている運転免許を自分の判断で返納するという制度です。
高齢ドライバーによる事故の多発を受けて導入されました。
◎自主返納手続きの方法
基本的に、管轄地域の警察署又は運転免許センターで受け付けています。
地域によっては交番でも受け付けているので、詳しくは地域の警察署公式HPでご確認ください。
手続きには運転免許証が必要で、運転免許取消申請書は申請窓口に用意されています。
3.運転経歴証明書とは
運転免許証を返納すると身分証明書が無くなるという事から、返納後でも身分証明書として使えるようにと導入されたのが「運転経歴証明書」です。
この運転経歴証明書は、交付後の経過年数に関係なく本人確認書類として使用することができます。
また、有効期限は無いので更新の必要はありませんが、運転経歴証明書の記載事項(名前・住所等)に変更があった場合は、記載事項変更の届出をする必要があります。
1) 運転経歴証明書の取得手続
運転経歴証明書の申請も、管轄地域の警察署又は運転免許センターで行います。
手続きに必要な持ち物は以下4点が必要です。
- 同時返納する場合:運転免許証
返納済みの場合:住民票の写しや健康保険証等の本人であることが確認できる書類 - 印鑑
- 申請用写真
- 交付手数料 概ね1,000~1,100円
運転経歴証明書交付申請書は申請窓口に用意されています。
運転免許センターであれば即日交付していますが、警察署では即日交付されません。交付までには2週間前後かかります。
なお、申請場所や受付時間、申請に必要な書類、手数料等は、各都道府県警察の運転免許センター等で異なる場合があるので確認が必要です。
2) 証明書が交付できない人
運転経歴証明書の交付を受けることができるのは、運転免許証を自主返納した人だけとなっています。
運転免許証を取消処分により取り消された場合は交付申請ができません。
また、自主返納または失効してから5年以上が経過している方も、運転経歴証明書の交付を受けることができないので、なるべく自主返納と一緒に手続するようにしましょう。
3) 自主返納に年齢制限は無い
運転免許の自主返納は、免許取得をしていれば何歳からでも行うことができます。運転経歴証明書も年齢に制限はありません。
3.運転免許返納で受けられる特典
運転免許を自主返納して交付される運転経歴証明書を持っていることで、多数の特典が受けられます。
受けられる特典の内容は、お住まいの地域ごとで支援事業に参加・協賛している企業や団体により異なります。
受けられる特典として多いものは
- バス・鉄道・タクシー等公共交通機関の運賃割引
- お店での商品代金の割引
などです。
そのほかにも、各自治体や協賛店によりさまざまなものがありますが、特典が受けられるかは案件ごとに年齢などの条件が決まっているものがあります。
次のリストは、都道府県または都道府県警のサイトのみを掲載しています。記載のない都道府県については、各自治体のサイト等で確認してください。
※ 2019年5月22日現在
まとめ
運転免許の自主返納についてのお話をしました。
車が運転できないと生活に困るという方も、もちろんいらっしゃると思います。
私の父親があっさり免許を自主返納したのも、毎日数時間ウォーキングをして元気なのと、家の近くに駅があって交通の便が良いという事があります。
運転をされる方は安全運転に心がけていただき、運転免許を返納する方は移動が不便になってしまいますが、運転経歴証明書を取得することで受けられる様々な特典もあります。
ぜひそれを生かして生活を楽しみたいですね。